新世界ぶらぶら

わたくしが住む関東で、関東人100人に大阪といえばなんであるかとアンケートすれば、やはりトップ３は阪神タイガース、吉本、たこ焼きあたりだ。親類縁者友人知人飼犬飼猫飼コオロギなどに関西出身者がいなければ関東人大阪的物件の発想はここで尽きてしまう。
「クイズ！１００人に聞きました」だとなかなか開かない4番目くらいの回答に「通天閣」なんて入っていて、司会の関口宏も肘をつきながら「あーこれがあったんだねぇ」なんかいうのである。
関東人にとっては、言われてみればすごく大阪なモノだけど言われないと急に思い出せないというのが通天閣なのだ。
これはおそらく、サザエさんのオープニングの画が、関東人にインプリンティングされていると思われる。サザエさんは全国大阪化のサブリミナルアニメだったのだ。んなわけないか。
まぁ、とにかくその通天閣が建つ新世界近辺がとてつもなく”ディープ大阪”な感じを醸し出してるんですね。強いて東京にたとえて言えば都市機能的には上野・浅草が天王寺・新世界に対応してると思うけど、この雰囲気、とても関東じゃぁ見れません〜

新世界ぶらぶら　その１　　安いホテル

この画像は、大阪のなかでもディープ指数がひときわ高い新今宮の駅を出てすぐのもの。
ゼロが一つ落ちてるんじゃないかと一瞬おもうけど、ちゃんとこの値段で泊まれるのだ（たぶん）。
まぁもっとも、新今宮って駅は西成の玄関口みたいなもんだし、この程度の値段は当然なのだろうけどね。
立ち並ぶホテルはほとんどこの程度の価格帯だもの。

西成がどんなところかって？そうですねぇ、わたしが駅を降りてまず見たのは車上荒らし直後の現場でした。
駅の脇の道にはタイア、ガラスなどのない形態が芸術的に湾曲した自動車が何台も上下逆さまに駐車してあったり（？）しましたね。
歩道、公園、ビルの隅等の空間を効率的に利用している住人のかたの住居の素材が大きく分２つに分けられるのも特徴的。おもにビニールか段ボール。中にはリアカーを利用したキャンピングカーで過ごしている人も。
そして、この地区の中央には住人の治安（？？）を治めるべき西成警察が突如！という感じでそびえています。高さ数メートルの、他の警察署の数倍は頑丈なフェンス、というより壁にかこまれ、守衛の警官は防弾チョッキとヘルメットの重装備で、存在を誇示する監視カメラのもと無言の意思表示をしていました。この地区名物の暴動とひったくりを警戒しているのかな？
ここの画像はさすがに撮れませんでした。警官と平日昼間なのにやたらウロウロしている脂ぎった顔の住人たちが怖くて・・・

新世界ぶらぶら　その２　　脱力タワー通天閣

通天閣。あまりに大阪的すぎてその存在自体がかなり脱力な感じもしなくはない。
ディープなにわ、こてこて大阪の象徴のように（たぶん）思われているこのタワー、はたして内部はどのように成っているのだろうか・・・

通天閣入り口。「通天閣」のステキな装飾の看板の下のあたりに何となくという感じでエレベーターと螺旋階段がある。

中層階は無料見学スペース。そこには・・・

もどり